OVERCOAT x Rirkrit Tiravanija

 

2022年、OVERCOATは現代美術家Rirkrit Tiravanija(リクリット・ティラヴァーニャ)とコラボレーションした作品「COME TOGETHER」を制作した。NY のファッションウィークにてプレゼンテーションを行った後、ティラヴァーニャがアーティスティックディレクターを務める国際現代美術展「岡山芸術交流 2022」にて展示した。
COME TOGETHERは12体からなり、非営利団体The OR Foundation (ザ・オーアール・ファウンデーション)がアメリカ国内で手配した衣料廃棄物のコートと、OVERCOAT独自のオーニング素材(商業建築のひさしなどに使われる布地)で仕立てたコートを融合した作品。2枚のコートを同時にシュレッデイングすることにより合体させ、ティラヴァーニャ作のシルクスクリーンプリントが施されている。
 
  
  
  
  
 
Rirkrit Tiravanija(リクリット・ティラヴァ―ニャ)
 1961 年アルゼンチン生まれ。NY 、ベルリン、 チェンマイなどを拠点に創作活動を行う現代美術家。1990年代にNYのギャラリーで自らのルーツであるタイの料理(パッタイやカレー)をふるまうアートパフォーマンスで話題になり、関係性の美学という新たな定義と意味を現代美術の世界に確立したアーティストのひとりとして知られるようになる。作品はNYMoMAやグッゲンハイム美術館、ロンドンのテートモダンなどに収蔵。近年の主な展覧会は 2020 年「Fear Eats the Soul(グレンストーン美術館、ポトマック)2019 年 「Rirkrit Tiravanija: Who is afraid of red yellow and green.(ハーシュホーン美術館、ワシントン D.C.)など。
 
The Or Foundation(ザ・オーアール・ファンデーション)
 ファッション業界が長年抱えている不平等と環境問題に取り組むため、米国とガーナ共和国を拠点に2009年に設立された非営利団体。中古衣料品市場としては世界最大といわれるガーナの首都、アクラにおける不公正な衣料品取引や結果的に廃棄物となった衣料品が環境問題を引き起こしていることを明るみにし、業界や消費者の意識改革を提起している。壊でなく生態系の繁栄をもたらすため、セクターを超えた政策開発やコミュニティ構築を目指し、これまでさまざまなコラボレーションやワークショップを行なってきた。